山口
福祉施設の指定管理者制度について、申込みがなぜ1社だけなのか。従来の特命随意契約で外郭団体ばかり契約するのではなく、正式な手続きのもと、競争性を確保しながらサービスの向上を経費の削減を目指すべきではないか。
参事
指定管理者制度では、社会福祉法人に限定されること、運営にあたり必要なノウハウを要すること、現行の状態で体制を整えなければならないことから、結果として応募法人が少ない。
山口
応募法人が一法人しかない中で、どのような選定をしたのか。
参事
外部委員を含めた選定委員会を設置して審議した。選考過程では、施設見学、事業計画書の審査、責任者からの聞き取りを実施し、総合的に判断した。
山口
コストや手間だけでなく、社会的意義は審査の対象とならないのか。
参事
障害者の地域生活への移行に積極的に取り組んでいる施設については一定の評価をしている。
山口
特命施設は東京都社会福祉事業団の施設が多い。この事業団は職員の95%が都からの派遣だ。これでは東京都を指名したのと同じではないか。
参事
効率的な運営を推進する経営改革に取り組んでいる。
山口
指定施設利用者の方々が安心して暮らせる施設運営が確保できるよう努めてほしい。
(2005/12/9 厚生委員会)