山口
他の金融機関との連携とは、どのような検討がなされているのか。
金融監理室長
経営基盤の強化につながるよう引き続き検討しているということ。
山口
その辺が非常に分かりづらい。5月に近畿産業信用組合が支援を表明し、その翌月には外資を含めた資本提携や買収の話しがある。新銀行東京の預金者や融資先は不安を抱くのではないか。
金融監理室長
預金者や取引先に不安を与えないよう、十分配慮していくことが必要だと認識している。
山口
具体的にどこと提携が進んでいるのか。
金融監理室長
事の性格上、つまびらかにできない。
山口
有価証券の評価損の他に、「その他21億2300万円」が計上されている。これは何か。
金融監理室長
外国証券によって構成される評価損である。
山口
特に35億円で取得したものが20億円以上価値を下げている。これは何か。
金融監理室長
証券化商品の一種。
山口
サブプライムローン商品への投資はないのか。
金融監理室長
サブプライムローンへの投資は行っていない。
山口
中小企業のための銀行だが、外国証券に手を出して多額の評価損を出していることに疑問はないか。
金融監理室長
銀行として効率的な資金運用を実施している。サブプライム問題に関して、新銀行東京だけが突出した損失を発生させているわけではない。
山口
だから許されるわけではない。あたかも他の銀行もそうだからでは済まされない。なぜなら、都民の税金が投入されている銀行だからだ。
(2008/6/19 経済・港湾委員会)